ゆめちん

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターのゆめちんのレビュー・感想・評価

5.0
タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター
 
公開当時も映画館で鑑賞。その時受けた衝撃や感動は、25年経った今もしっかりと記憶に残っている。その後何度も鑑賞しているが、今回3Dリマスター版が2週間限定で公開されるということで改めて鑑賞。
 
1912年、豪華客船タイタニック号は、イギリスからアメリカに向けて出港する。新天地アメリカを夢見て船に乗り込んだ画家志望の青年ジャックと、上流階級の娘ローズは、船上で運命的な出会いを果たし互いに惹かれ合っていく。
 
自分の心に正直に生きるジャックと、真実の愛を知りすべてを投げ捨て彼に身を委ねるローズ。そんなピュアな2人の恋愛模様を前半はドキドキしながら観るも、後半の史実を忠実に再現した迫力ある映像は圧巻ではあるが、人々の悲鳴や逃げ惑う姿、数多くの命が奪われていく様は胸が苦しくなる。そんな極限状態の中でも真の愛を貫き通す二人の姿は、何度観ても涙が止まらない。
 
レオナルド・ディカプリオ演じるジャックの瑞々しさ、ケイト・ウィンスレット演じるローズの芯の強さが印象的で、二人の息の合った演技は相性抜群。
アクシデントが発生してからの航海士や船長、設計技師や演奏隊など、タイタニック号に携わる仕事に誇りを持つ人々の姿にも胸が熱くなる。主役二人に隠れるがキャシー・ベイツの存在感も本作には欠かせない。
 
とにかく魅力的なシーンが多い本作。船首で大海原を眺めながら両手を大きく広げるシーンは有名だけど、個人的には三等客室でジャックとローズがダンスを踊りながらステップ合戦するシーンが好き。ジャックがローズをデッサンするシーンは何度でも見たくなる。
 
ラスト、ローズのジャックへの思いがたくさん詰まった写真を見ると、悲しい物語にも関わらず、多幸感に溢れた気持ちになる。

名作を大スクリーンで当時の感動そのままに、より進化した映像で堪能できる貴重な機会に感謝。
ゆめちん

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