『枯れ葉』『木漏れ日』。そして『陽光』。
年末年始にカウリスマキの「枯れ葉」🍂。
また役所広司さんの「PARFECT DAYS」を鑑賞し、映画の魅力に酔いしれた方々には是非ともオススメしたい作品。
昨年(2023年)開催された第95回アカデミー賞にて国際長編映画賞(旧 外国語映画賞)にノミネートされたアイルランド🇮🇪の作品。
深い余韻を残してくれる名作にまた出会ってしまいました。🤭
本作で長編監督デビューを飾ったコルム・バレード監督と鮮烈デビューを飾ったキャサリン・クリンチちゃんの『飾らない演技、演出』が観客の疲れた日常を浄化してくれる至福の時間を味わえる良質な作品。
あゝ 早く来ないかなぁ。 夏。😅
さて本作。 ネタバレあり。🌻
1981年夏。アイルランドの田舎町。
内気な少女コットは母のお産の為 夏休みを親戚夫婦のもとで暮らすことに。
叔母アイリーンに家事を教えてもらったり無口な叔父ショーンと共に農場の仕事を行ったりと何気ない日々を繰り返しお互いの距離を縮めていく三人。
初めて経験する『温かな愛情』に触れたコットは 生きる喜びに目覚め自身を少しずつ解放していく。
どんな人にも『子供の頃の夏休みの思い出』ってあると思う。
本作のような素晴らしい作品に出会うと否応なしに『あの頃』の記憶が蘇ってしまうものだ。
それは世界共通なこと なんだな。
アイルランド🇮🇪というあまり馴染みのない国の9歳の少女コットのひと夏を切り取った本作は抑えた演技、心に刺さるセリフ、見事なカメラワークの連続、あえて見せない『出来事』の数々。
観客は酔いしれ、考え、想像しながら少女の成長を見守る。
この脳みそを刺激させてくれる演出の数々は昨年公開され絶賛された「aftersun/アフターサン」によく似ている。
主人公コットを演じた女の子の演技がとにかく素晴らしい。
この子の存在が本作の成功に大きく貢献しているのは明らか。
コットを預かる親戚夫婦を演じたふたりもとても素晴らしい演技を披露してくれている。
特に『無口な叔父』って最初はめちゃくちゃ怖いんだよね。
だけど、段々と行動を共にして距離を縮めていって最後には親子のような関係になっている。
この叔父と女の子の日々を見ているだけでもう私にとっては至福の時。
ラストのふたりには涙が止まらなかった。🥹
子供は初めて出会う大人にどんな感情を抱くのだろう。
娘を親戚に預け ろくに働かない父親。
日々に疲れ ストレス全開の出産間近の母。
無性の愛を提供してくれる叔母。
無口で不器用だが心優しい叔父。
無神経に秘密を喋りまくる叔母の友人。
田舎もん丸出しの叔父のトランプ仲間たち。
少女が 心を許す 大人は誰?
あなたは どの 『大人』 ですか?
2024年 2月1日 10:15〜
シネマカリテ theater 1
💺96席
客入り ほぼ満席 👏👏👏
久しぶりのシネマカリテ。
JR新宿駅から一番近いミニシアター。
今日はファースト・デイなのでお客さんがいっぱい。
えっ! もう2月! 😱