前作がなかなか素晴らしいサスペンスだったので第二弾を。
前作の魅力を失うことなく、インターネットサスペンスというジャンルをしっかりとやってのけた良作でございました。
おそらく多くの方は前作と監督が変わったことには気づくと思うのですが、やはりテイストは少し変わりましたね。
アイデアが多く、展開や起伏も多い、観客を驚かす仕掛けも豊富で飽きません。
が、少し風呂敷が大きいために、逆に前作のような驚きの中にある見事な機微、という手触りが薄くなり、ギミックによる面白さ頼りのやや大味の映画になっている印象は否めません。
サスペンスや恐怖の色が強く、エンタメとしては見応えがあり素晴らしいのですが、やはり前作と比較すると物足りなさを覚えました。
とはいえ、主人公が奔走する様と、少しずつ点と点が繋がる展開は心地よく、インターネットの広さと恐ろしさをうまい具合に味わえる良作であり、前作ほどでは無いとは言え、あくまで一本の映画としてはとても面白いと思います。
ガバガバセキュリティに苦笑いの箇所もややありましたが、セキュリティを強くしすぎるのも考えものですね。僕が失踪したとき誰か見つけてくれるかしら。
ウケは悪そうですが、ゴリゴリのエンジニアがIT知識総集結でマジで人探しするバージョンとか観てみたいですね。