ハル

善き男の10日間のハルのレビュー・感想・評価

善き男の10日間(2023年製作の映画)
3.4
元弁護士の私立探偵サディクが人探しをしていく中で様々な事件に巻き込まれ、それをターニングポイントとして彼の過去や落ちぶれてしまった理由にリンクしていくお話。

訳あり探偵のハードボイルド系というと一時期小説で流行った風潮を思い出すけど、まさにあの感じ。
元奥さんがクズだったり、とても学生とは思えない迫力を醸し出す生意気女子高生だったり、ほぼ裸みたいな洋服で歩き回るエキゾチックな彼女だったり…
とにかくキャラクターが濃い!

この奥さん、サディクに罪を被って貰って7年間刑務所にぶち込んだ挙げ句、服役中に別れて違う男と出来てるという…
そのくせサディクが誰かと付き合ってたりすると逐一小言を言ってくるヤバい人。
元恋人が誰と付き合ってるか気になって仕方ない粘着気質なタイプってリアルにもいるよね…

本筋としては黒幕を探し求めていくミステリー要素が盛り込まれ、伏線回収までそれなりに楽しめる展開。
ただ、登場人物が多く&主人公の独り言が長すぎる為、話に入り込みにくい点も。
一人であーだこーだ話してるシーンが沢山出てくる…
内容より、キャラクター達のアクの強さを楽しみにみるべき作品かな。
“良い人”は都合の良い人、どうでも良い人の略。利用価値があるだけの存在。
必ずしも褒め言葉じゃないという教訓を得ました。
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