真栄田

PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイの真栄田のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

抗日映画に抵抗の有る方も居るとは思いますが、敢えて言わせて頂きたい...
超絶面白いシフターフッド・スパイ映画だった!!!!!

日本軍統治下の朝鮮半島で
ユリョン(幽霊)と呼ばれる正体不明のスパイ組織に属し、抗日テロ活動に奮闘する女スパイが主役

中盤までは
敵(日本軍)が、ユリョンのメンバーと目される人物を1つのホテルに監禁し、誰がメンバーなのかを見定める、人狼ゲームみたいなサスペンスで
終盤では
正体の判明した女スパイ2人のシフターフッド・脳筋アクションになってて、隙なく楽しめました

ラスボスの軍人・村山が、日朝の混血で
己の血筋にコンプレックスを感じているのを認めたくないからこそ
「日朝同祖」と言う、当時の日本軍が掲げていたスローガンを建前ではなく、本気で信じて縋っている辺りに
キャラクターの作り込みの深度を感じたっす

あと
細かい所だと、途中で助けてくれたモブのオネエさんが言った
「国を売る人は負傷をしません。護る側が負傷する」
と言うセリフが好きでした
真栄田

真栄田