デイヴィッド・クローネンバーグの息子ブランドン・クローネンバーグの新作。
何しろあの方の息子なのでかなりぶっ飛んだ内容だろうと思ってましたが、そんな予想を遥かに超える激ヤバ案件でした。全くこの親子の頭の中はどうなっているんだか。
そしてミア・ゴスが出てきた時点で何も起こらないわけがない。爆上がりした期待に見事に応える変態演技を見せてくれました（←褒めてます）彼女の出演作は今後も目が離せません。
風光明媚なリゾート地で行われる、楽しくも血みどろの大人の遊び。その残酷で無秩序で魅惑的な罠にハマっていくジェームズを演じたアレクサンダー・スカルスガルド。彼の体当たりの演技も素晴らしかった。
今、日本はコロナ禍の反動と円安が追い風になって空前のオーバーツーリズム。この映画で描かれるような極端な貧困はないけど、失われた30年で疲弊し切った我々と、日本各地で豪遊する外人観光客との経済力の差は感じる。
