なお

ゴジラxコング 新たなる帝国のなおのレビュー・感想・評価

3.6
「モンスター・ヴァース」シリーズ最新作。
ひさびさに川崎の109シネマズIMAXレーザーで鑑賞。

レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、カイリー・ホットルといったメインキャストは前作の『ゴジラvsコング』から続投となった。

✏️共闘ふたたび
前作を映画館で鑑賞したのがおよそ3年前。
そして本作の公開を機に過去シリーズ作の予習を行って鑑賞に臨んだけれど、その必要もあまりなかったんじゃないかな~と思うくらい「ストーリー<<<<<大怪獣バトル」に比重を置いたモンスター・パニック・エンターテインメントぶりは健在。

主にコングパートとゴジラパートに物語は分かれて進んでいく。
この2つのパートの描き分けみたいなものが、前作よりもより丁寧で世界観に広がりと奥行きができる丁寧なものであったと思う。

コングはもはや「怪獣」というよりかは、人間よりはるかにサイズがデカい「ほぼ人間」と呼んで差し支えないくらいヒトとの共存に慣れ始めている。

その証拠に「笑う」というより人間的な感情を身に付けたり(一般的に「笑う」という感情表現ができるのは人間だけとされる)、口内にできてしまった虫歯(歯周病?)を治してもらうために地下空間から人間界にやってきたりしている。
てか虫歯ができるって何?甘いものでも食べてたん?

ゴジラは依然「怪獣の王」として君臨し続けながら、来たる敵の襲来に向け放射能を吸収し着々とパワーアップ。

そしてやってくる本作最大の敵・スカーキングとの熾烈な戦い。
スカーキングは狡猾で残忍な性格の持ち主でかなりの強敵。
またシーモという名前の冷気を操る怪獣までしもべにしている。

そこでようやく本作のタイトルでもある「ゴジラ×コング」が実現。
コングはまだしもゴジラ側に「協力する」という意思があまりない以上、どういう理由付けで「ゴジラ×コング」をやるのかな~と気にしていたけど、このあたりの理由付けが違和感がない感じで、非常に自然で良かったと思う。
(ゴジラの尻尾を持って引きずって「やれやれ…」顔で連れていこうとするコングが可愛かった)

それ以降のスカーキングvsゴジラ&コングは見ごたえと興奮度MAX。
やはり「共闘する」という展開はアツくてイイ。
特に驚いたのは無重力空間で行われる一連の戦闘シーン。

過去作でも散々やってきた「街を破壊しながらのド派手な殴り合い」だけでは、シリーズになかなか新しい色は出ない。
ではどうすれば観客の度肝を抜くことができるか…?という、制作陣の知恵と情熱が垣間見られるようだった。

大怪獣バトルシーンはエンタメ映画として及第点を軽く上回る楽しさがあるが、ストーリー自体は少々退屈。
劇中、何度か目を閉じてしまいセリフをところどころ見逃してしまうこともちらほら…

ただまあ先ほども言った通りこの「モンスター・ヴァース」は緻密に計算されたストーリーではなく怪獣たちの大破壊と大立ち回りを楽しむ映画。
過去作の予習が済んでいない方でも、気軽にコングとゴジラの新たな活躍を見届けてほしい。

☑️まとめ
あと驚いたのは、ジア役のカイリー・ホットルがめちゃめちゃ成長して大人っぽくなってたこと。
年齢に関する情報はあまり出てこないけど、まだティーンエイジくらい?
この年代の子たちの成長スピードには本当に驚かされる。

本作では珍しくポスト・クレジットも存在しなかったが、「モンスター・ヴァース」のシリーズとしてはこれで一区切りなんですかねぇ。
続報が気になるところ。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2024年鑑賞数:39(20)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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