ハテナ

ゴジラxコング 新たなる帝国のハテナのレビュー・感想・評価

3.8
世界に唯一の生き残りであるコングとイーウィス族の少女が、新しい仲間を見つける話。
前作もボロクソ言った気がするんですが、今作もなかなかボロクソ言います。

というわけで、今回は最初から飛ばします。

ゴジラxコング、とは言うものの、実質的には「コング2」の立ち位置なのが今作。1作目で原作からのifエンドを迎え、前作で東宝インスパイアの日米対決をし、さて、地下世界に住むようになったコングがどうなっていくのか、がメインに描かれてます。ゴジラとコングの比率は1:9でも決して過言ではなく、最後のタッグマッチ含めて今回もゴジラさんはいろんな怪獣(タイタン)と数戦するんですけど、それだけ。見どころがないわけではないんですけど、ゴジラに期待していくと肩透かしを食らいます(食らいました)。
しかも世界のパワーバランスに介入してまでエネルギーを求めていたわりに、その力を使う相手がしょぼいような。当初はコングと組まずに2vs1でやり合おうとしていた、と言われればまあうーん、って一瞬なるけど、それでも戦力としては過剰じゃないかな、って気はする。

対してメインに描いているコングとジア(髑髏島にいたイーウィス族最後の生き残り)の物語はどうなの、って言うと、これについては普通によかったです。
地球上で同じ種族、人種は自分ひとりだけ。我々が成長や冒険を見ているのは主にコングだったけど、同じ境遇でテーマが分かりやすい分、見えていない所でのジアの成長もコングを通じて感じ取ることができる。そして互いに脅威、試練に立ち向かい、それぞれの思う自分の居場所へ帰っていく。今作はこうしたジュブナイルものとして見た方がたぶんシナリオとしては分かりやすく、そこに怪獣バトルが乗っかってくる感じだと思った。

というわけで、決して悪い映画ではないんだけど、ただただこのタイトルでこの内容はNot for meだった、としか言いようがない。


観た日:2024/4/27
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