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ゴジラxコング 新たなる帝国の盆栽のレビュー・感想・評価

3.5
怪獣プロレス 団体戦 開幕!!!


 ゴジラ生誕70周年、モンスター・ヴァース10周年という節目ある年に公開された本作。華麗なるGWの幕開けを象徴するかのような"脳死で観れる"大迫力怪獣映画です。映画館で観よう!

 物語は前作『ゴジラvsコング』の3年後が舞台なので、前作はもちろん鑑賞必須。久しぶりに地下空洞をスクリーンで拝めることができたので嬉しい限り。IMAXでの迫力は特に凄まじかった。

 やはり注目すべきは怪獣プロレスのシークエンス。フルCGを活用して怪獣達がヌルヌル暴れ回る。特に最後の決戦は一瞬の中だるみさえ与えることなく全速力で突っ走る、まるで劇薬そのもの。本作ではコングが主役でゴジラは脇役的存在になっていますが、ゴジラの強さが異次元なのでこれくらいの出演時間がちょうどいいかもしれません。永遠のライバルだけど頼れる助っ人感がたまらなく良い。

 ただ、相変わらず人間パートがよろしくない。これは「モンスター・ヴァース」では定番中の定番なので今更文句を言う必要はないのですが、今回はセリフのほとんどが説明口調で人間味に欠ける。モンスター描写は神業レベルなのに、人間描写は残念な出来。どうにかならないものかねぇ。

 総括して、大満足とまではいかないけど映画館で観れて良かったと思える一本。今後モンスター・ヴァースがどのような展開になるのかは分かりませんが、ゴジラとコングの更なる進化に期待して次作を待ちたいと思います。なんなら人間パート全カットして、全編怪獣プロレスの方が絶対満足する。

2024.4.26 初鑑賞
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