うさどん

朝がくるとむなしくなるのうさどんのレビュー・感想・評価

朝がくるとむなしくなる(2022年製作の映画)
3.8
どこの街にも居る、明日を見失って日々が虚しく過ぎていく若者(ひょっとすると虚しさすら感じていないかもしれない。)を唐田えりかが自然体で好演している。

中学時代の同級生との偶然の再会と、わざとらしく無い微妙な距離感から始まる友情を、同級生(芋生悠)と二人でゆっくりと紡いでゆく感じ。

特に大きな事件が起きるでもなく、インパクトのある出会いでも変化でも無い、周囲の人々との普通の触れ合いが、少しずつ少しずつではあるけれど変えていく生活を、自然に描いていて、観終わったあとに、ちょっとした安らぎが感じられる静かで幸せな作品。