前髪メガネ

マダム・ウェブの前髪メガネのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.3
サスペンス人間vsアクション人間

ニューヨークで救命士として働くキャシー・ウェブは、生死の境をさまよう大事故にあったことをきっかけに、未来を予知する能力を手にする。突如覚醒した能力に戸惑うキャシーだったが、ある時、偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される悪夢のような未来を見たことから、図らずもその男から少女たちを守ることになる。

まぁ正直、惜しいなが最初の感想。

スパイダーマンシリーズに出てくる予言の能力者の話をベースに作られているから(原作未読)従来のアメコミアクションとは違うのは理解していたけど、どちらにも振り切れてないのが一番の惜しさかもしれない。

謎の男から3人の少女を守りながらにげるってあらすじは良いけど、サスペンスの人間とアクションの人間の異色対決が綺麗に混じらずに作品になってしまった感。

冒頭から少女3人が未来でスパイダーガールになる描写をアクション付きで見せてくるけどその後の本編には描かれないからもどかしくなる。

エゼキエル・シムズが殺される夢に怯える描写は3人を殺そうとする動機に不可欠ではあるし、スパイダーマンやMarvel映画の歴史を考えるとヒーローアクション挿れないとな忖度を伺えるけどサスペンス映画としては蛇足だったかなぁ。

地味だったとしてもド派手なアクションは控えてたほうが観やすかったように思える。

制御の効かない未来予知を駆使してのクライマックスもアクションじゃ無い人の戦い方って感じなのは良かった。
けどエゼキエル・シムズがアクションの人過ぎて渡り合えてるのが不自然。
どちらサイドにも都合が良すぎる展開ばかり。
能力の付与も20数年と数日の差があるから経験値も違うだろうし。

先にSONYスパイダーマン作品で先出して、その後単独映画とかだったらもしかしたらもうちよ甘く観られたかもしれない。

こっからシリーズ化するつもりなのかわからないけど中々スパイダーマンスピンオフは苦戦が続くなぁ。
前髪メガネ

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