私には全て見える。
ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース4作目。これまでのマーベル作品とは一線を画すミステリー・サスペンス。
救急救命士のキャシーは、転落事故に巻き込まれ、生死を彷徨うも生還する。
しかし、その後デジャヴのような体験を繰り返すようになり、キャシーはこれから起こる悲劇を防ぐため奔走していく。
原作における「マダム・ウェブ」は未来予知能力を持つ盲目の老女であるが、本作は彼女の若かりし頃が描かれている。
後のスパイダーウーマンとなる3人の少女も登場。キャシーは少女たちが謎の男/エゼキエルに殺される場面を予知し、保護することに。
そして明らかとなるキャシーの出生の秘密。彼女の力がさらに覚醒していくことが示唆されている。
海外メディアからは酷評のコメントが目立ち、前評判は散々だ。
基本的に「ターミネーター」のような逃避行が続き、物語としてはあまり動きが少ない。言うほどミステリーでもサスペンスでもない展開の緩さ。アメコミ映画らしからぬ地味さである。
しかし本作には「スパイダーマン」シリーズには欠かせない人物が登場。さらに終盤の病院のシーンは、今後のSSUに関わる重要な場面となっている。
過去のSSU作品を見てなくても問題はない独立した一作だが、もしかしたらMCUにも影響を及ぼす未来もあり得るかも...？
