このレビューはネタバレを含みます
ほぼ駿版のシン・エヴァンゲリオンだった
後発ぜんぜん育たないし、世界も良くしない自分の作品って何なんだ?という反省と、煮詰まった自分の界隈じゃなくて、いっそ完全無垢な奴が勝手にやれ!という破滅思考をひたすら浴びせられる、作り手側の悩みを凝縮した映画だなと思った
中に閉じこもってないで、戦争も生き死にもある外界に行け!という激アツメッセージはエヴァに似てるけど、汗だくで積み木をチョンチョンしてるお館様には「俺はダメな奴なんだ、嫌いになってくれーー!!」という自嘲もありそうで、描き方の違いもあるなと思った
鳥の比喩が、外から引き抜かれて長年囲われた挙句自分で生きていけないアニメーターたち(ペリカン)、カルト化して逆に全てを壊そうとするシンパたち(インコ)ということであれば、めっちゃキレキレだな……
駿の後継が居ないのは良いことでもあって、呪われた鳥たちは解放されたし、けっきょく夏子の子供が産まれるのは現世だし…。ラストの感じ、無垢な者が新しい創世主になる事の繰り返しが歴史になる…という形かと思うので、ハッピーエンドなんじゃないでしょうか!一応!