タッくん弐

君たちはどう生きるかのタッくん弐のレビュー・感想・評価

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)
2.8
宮崎駿翁の説教臭いタイトル新作を楽しみにしていたのは昭和を生きた漢に叱られたい気持ちがどこかあったかもしれません

自分でも昨今の体たらくを嘆くばかりか、変わりたいという衝動は増すばかり、しかし遂に今作を鑑賞する日がやってきました

そして結論から申し上げるに鑑賞中大変眠くなった次第でして

その高尚さ故か、周囲の観客たちも上映終了後Siriが痛くなった旨等述べておりました

プロデューサー鈴木敏夫氏の展開するジブリパークを始めとしたファミリー戦略と実に対極的でもある内容

売れる作品であるのを分かった上で、事前に宣伝を敢えて打たなかったのは寧ろ打てなかった要素も多分にありますでしょうか

何も考えずに生きている現代の若人たちに警鐘を鳴らす今作はトトロやポニョ、魔女の宅急便を期待していた層を著しく置き去りに

遺作にするにはまだ前作の方が理にかなった印象を抱きました

この歳になりパンクス魂に火がついたのか大衆に迎合するを良しとせず、難解ともとれる試みを観た金曜の夜

ところどころで監督の老いを感じずにはいられなかった次第

背景にまたしても太平洋戦争、死への概念、そしてジブリらしからぬ女性の艶かしい描写にも浅い小生はそれを感じてしまいました

無論ナウシカ原作に代表的されるYin&Yan、オルタな部分があってこそ日本で唯一ディズニーに対抗出来得る存在であるに違いありませんが

パヤオは映画があくまでステキな娯楽であるのを忘れないでほしい

町工場の職人を自ら意識するならばアニメを子どもがまず楽しむもんだという頑固さを無くさないでほしいの

とりあえず声優に庵野タンがいなくて安心した旨お伝えしてフライデイチャイナタウングンナイサマードリーム

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

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