『君たちはどう生きるか』
訳が分からないのに涙が出てくる。
そんな不思議な感覚だった。
作画に圧倒されて泣いちゃうのもあるんだけど、上手く言えない。
観てすぐにそっぽを向く人もいれば心酔する人もいて、でも時間が経てばその立場が入れ替わったりして、そういうふうにゆっくりと理解したり疑問を持ったりしていく映画なのかもな、って。思ったり思わなかったり思ったり。
宮崎駿が訳が分からないながらも描かざるを得なかったものたちが、気合とか投げやりにではなく確かな技術で描かれているんだろうと感じた。
映画としての質や完成度は物凄く高い。
でも一言で「そういうことね！」とか「めちゃめちゃ良かった！」とかでは言い表せる形ではなくて、きっと賛否は分かれる。
難しいし意味が理解できないこともいっぱいだけど、それでも自分はとても面白かったです。
分からないなりに感じたのは「自分の塔をどうしてどう生きていくか」という問いかけ。
実際はそんな想い込めてないかもしれないけど、それでもいいよね。
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エンドロールを見ながら色んなこと思って泣いた。
スクリーンに流れる宮崎駿の名前自分の目で見られる幸せ。
その機会を私たちはまた持てるんだろうか。
持てたらいいな。
彼は天才。
