90年代のサスペンスの佳品。
記憶をめぐるSFチックな設定です。
死人の記憶を追体験できる医療テクノロジーが開発された世界線の物語。
薬を服用して、妻を殺した殺人犯を追い詰めていく検死官が主人公。
『アンフォゲッタブル 』も、情報の海に沈みかかっている作品ですね。
公開当時、映画館で観ました。
最近の映画のようにドッカンドッカンとはきませんが、期待通りの楽しさを提供してくれました。
2時間弱でまとまってます。
レイ・リオッタ主演。
善と悪の雰囲気をまとう俳優さん。
ヒロインのリンダ・フォレンティーノも知的で美しかった。
ナット・キング・コールの“アンフォゲッタブル “は、しみじみ良い曲だと思いました。
妻への忘れがたい想い、死者の記憶の追体験というダブルミーニングが染みる。
舞台はシアトル。
殺人事件の捜査に関わった検死官クレイン(レイ・リオッタ)は、現場で犯人の遺留品を発見する。
その遺留物は、1年前に殺された妻の現場に落ちていたのと同じもの。
彼は、妻殺しと今回の事件が同一犯によるものと確信する。
そんな折り、参加した学会で、他人の記憶を体感できる誘発剤が開発されつつあると知る。
その薬剤の開発者マーサ(リンダ・フォレンティーノ)の助けを借り、副作用に苦しみながら、妻殺しの捜査を進めていく…