氷雨水葵

ララバイ 悪霊子守唄の氷雨水葵のレビュー・感想・評価

ララバイ 悪霊子守唄(2022年製作の映画)
3.3
2023年81本目

月末ポイント消費鑑賞

◆あらすじ
若き母親レイチェルは、母から送られてきた荷物のなかに古い子守歌の本を見つける。

なかなか泣きやまない我が子イーライに悩んでいたレイチェルは、子守歌を歌い寝かしつけた。

しかし、レイチェルはその日からおぞましい悪霊の気配を感じるのだった―――。

◆感想
『アナベル 死霊館の人形』のジョン・R・レオネッティ監督最新作ということで鑑賞。ちゃんと配給会社がSONY(STAGE6)なことに驚き(笑)

最後まで観た感想としては、個人的には結構面白かったと思います。まぁ、リリスの手下(?)たちの姿があんなにはっきり出てくるとは思わなかったですが・・・もっと’’見えない’’恐怖みたいなのを期待していたから、そこが残念かな。てか、ストーリーの進み方というか描き方、アナベルと同じじゃない?赤ちゃんがメインだし、呪いの人形は登場しないものの子守歌がそれっぽいし、祓魔師(本作ではラビ)みたいなのが登場し夫婦を助けるし。後半よりも前半のほうが怖かった印象です。なにが起こるかわからないっていうのもありますが、ビビアンの赤ちゃんがさらわれるシーンを最初に持ってきたのが良い!それからじんわりゆっくり恐怖演出が増えていって、ベビーモニターに’’なにか’’が映り込んだり、鏡のなかに誰かいたり、ゾワッとするシーンがいくつかあるんですよね。鏡にヒビが入るシーンも不気味で、赤ちゃんを奪う存在が近づいていると思うとヒエェェってなります💦

くすっと笑ってしまったのは、レイチェルがパポ(インコ)のことを「枕にしてやる」って言ったとき(笑)なるほど羽毛の枕か~と謎に感心してしまった。
個人的に怖かったのは、レイチェルがシーツのなかでイーライを探してるシーン。イーライらしきゴーレムが目を見開いたときはマジで怖かった…。
ただ、先の展開が読めてしまったのが残念だったなぁ。ビビアンがレイチェルとイーライを素直に助けるとは思えなかったし、赤ちゃんを取り違えるのは必然だよな!!いろんなホラーを観てきたからか、ここらへんの勘がよすぎて困る(笑)

「アナベルの監督」と思うから過大評価してしまうのであって、そうでなく1本のホラー映画と思えばわりと面白いかと。アナベルすら観たことなくて、あっさりホラーを観たい人におすすめです!
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