ヘンリークリンクル

シック・オブ・マイセルフのヘンリークリンクルのレビュー・感想・評価

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)
3.0
ジャケットからはもっとポップなコメディ寄りの作品かなと思ったけども、そんな事なく重々な作品でした。

早い話、承認欲求の塊女子が破滅に向かってまっしぐらなわけです。承認欲求というかかまってちゃんというか、とにかく皆から注目されたくて、詐病や虚言を繰り返し、危険と分かっている薬物(アブナイお薬ではなくて、治療用の薬品)に手を出すという…。今の日本で言う「紅麹」の大量服用に走る訳です。もう単なる自傷行為ですね。
もうれっきとした精神的な病気なんで、治療が必要なんだけど、入りが承認欲求なだけに、周りも気付いた時にはもう手遅れなんですよね。

日々のほほんと過ごしている私にとっては、感情移入もできなければ、主人公に対して応援や同情もできないという…。
それでも周りに「その気」がある人はいっぱいいると思うので、身内や親しい人がこうならないようにしないとな…と思わせて頂ける、現代社会の闇(?)をテーマにした社会派作品。