いの

Sharper:騙す人のいののレビュー・感想・評価

Sharper:騙す人(2023年製作の映画)
3.7
タイトルからして誰がどう騙すんだろうって、そう思いながら観ていた。詐欺師の話なら、軽妙な話がいいな。途中からやや湿っぽくなってしまったような。プロの詐欺師ってどんな人を言うのだろう。この映画の要は、彼等は果たしてプロと言えるのか、ってことなのかな。


ロブ兄ちゃんだと思ってみてたら、ロブ兄ちゃんじゃなくてバッキーだった(*1)





以下、ネタバレ気味かもしれません。





彼等は“自称プロ”なだけで、本当の“プロ”とは違うんじゃないかな。本当のプロなら、騙された人のその後の心境まで予想しておき粗相がないようにするのだろうし、ちょっとでもチームに関わった人にも妬まれたりチクられたりしないように配慮をするハズ。いちばんギョッとしちゃったのは、富豪になったあとでもジュリアン・ムーアが宝石店でくすねるところ。プロだったら、大金手に入れたあとでそんなリスクはおかさないと思う。「ちょっとちょっと奥さん、そんなんじゃあ貴女、お里がしれますわよ」とかなんとか上から目線でジュリアン・ムーアに嫌味を言ってみたいものである(何様)。もちろんあの場面は意識的に入れたのだろうし、彼等は“プロ”じゃなくて“自称プロ”だということを示す場面だと思うけど、ちょっと興ざめしてしまった。な~んだ、ってね。とはいえ、最後までスルスルって、ちゃんと面白く観ることができましたー! 







(*1)ロブ兄ちゃん(リチャード・マッデン):GOT、ジョン・スノウの兄ちゃんのこと。

バッキー(セバスチャン・スタン)
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