いのさんの映画レビュー・感想・評価

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続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

5.0

サッドヒルでのトゥー子走りを映画館で観られて幸せ♪ 駆け出したとき、ワンちゃんも一緒に走ってたのね(少し映っただけだったけど) 善玉悪玉卑劣感というよりもむしろ、3人とも卑劣感! だけどそれがいい。3>>続きを読む

夕陽のガンマン 4K復元版(1965年製作の映画)

5.0

最高♪ 映画館で観られて幸せ。ちょっと驚くような客層(失礼!)で、それもうれしい。4Kじゃない方のレビューで初鑑賞時に書いたことと同じことをいつも思うのだけれど、アクションで繋いでいくやり方がめちゃん>>続きを読む

荒野の用心棒 4K復元版(1964年製作の映画)

5.0

かっちょいい! オープニングからテンション上がりまくりましたぁ♪ We can fight!
・・・と言いつつ、最初から最後までとおしで全部起きてたの もしかしたら今回が初めてなのかもしれないと自分で
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ピアノ・レッスン 4Kデジタルリマスター(1993年製作の映画)

5.0

気高く荒く、激しい波。しばらくの間、置き去りにされる1台のピアノ。マイケル・ナイマンのあの曲がかかれば、わたしの心はいつだって海の底に静謐に佇むピアノに還る。わたしの記憶はいかれているので、死の匂いで>>続きを読む

ミッシェル・ガン・エレファント “THEE MOVIE” -LAST HEAVEN 031011-(2009年製作の映画)

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映画「青い春」が好きで3曲くらいしか知らないのに映画館に行ってしまいましたごめんなさいっ。なんかめちゃ格好いい!ライヴ終わったあと、放心状態になっている人や泣きじゃくってる人たちがたくさん映っていて、>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.7

そのような言葉が存在するのかどうかわからないけど、映画の身体性が見事に表現されていると感じた。演者の身体性というのとは違くて、映画がもつ身体性。静寂な映画で大声を出すのがそぐわないような映画なのに、映>>続きを読む

ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ デジタルリマスター(1980年製作の映画)

3.0

取材対象である人物が魅力的であれば(あるいはその音楽が人々を魅了するようなものであれば)、音楽ドキュメンタリー映画は、出来のよしあしはあれど、ある程度の映画として成立するものだと思っていた。けど、どう>>続きを読む

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.3

自分に火の粉が降りかからないように、矛先が自分に向けられることがないように。寡黙さはそのためにコットが身に着けたものだったのかもしれない。それはいつしか自分の性格というものになっていったのかもしれない>>続きを読む

エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

『ミツバチのささやき』制作時にはフランシスコ・フランコが存命していたから(1975年死去)暗喩というかたちでの表現になったということだけど、この1982年制作の『エル・スール』では直接的に語ることがで>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.6

前作はお行儀が良い作品だと感じたけど、今作はより野心的になったと感じ、めっっっっちゃうれしくなる。DUNEをやるというのは、きっとこういうことなんだ。全身に砂を浴びせられてウハウハしちゃった。舞台装置>>続きを読む

突撃(1957年製作の映画)

4.2

1957年製作。スタンリー・キューブリック監督作品。このときキューブリックは20代最後。


第一次世界大戦中の西部戦線。フランス軍のはなしだけど全篇にわたって英語なので、あれっこれはイギリス軍のはな
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.0

全くわかっていませんが、アメリカン・ユートピア大好きになったので、ダンディな爺に駆け寄ってムギューするつもりで劇場に行ったのですが、“あれ?爺じゃないっ!若っ!”ってなりました。いえいえ私は大丈夫です>>続きを読む

激戦ダンケルク(1958年製作の映画)

3.7

ダンケルク漬けの最後は今作を鑑賞。部隊をはぐれた兵士数名が海岸にたどり着くまでが前半、たどり着いてからが後半。その話に、イギリスから海を渡って救出に向かう民間の船主たちの話が並走する。なぜダンケルクな>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.7

今作がタイムラインを席捲していた時には、怖そうだから自分には絶対に無理だと決めつけてしまい、劇場に行くという選択肢を持たなかった作品です。わたしにとっては今が観るタイミングとなりました。


とにかく
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ダンケルク(1964年製作の映画)

3.8

フランスからみたダンケルクの戦い。ベルモンドからみた戦争。部隊からはぐれちゃったベルモンドが兵士や元神父や、避難せず家に留まろうとする女性に出逢ったりしながら、戦争の核心に近づいていく感じ。ベルモンド>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.0

銀行強盗、からの逃亡。なにせマックイーンなので強盗も逃亡も失敗する気がしない。失敗するとしたらマックイーン以外の要因、きっと誰かがなにかをやらかすからなんだろうと想像しつつ鑑賞。


サム・ペキンパー
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

⚽たとえ実話に「インスパイア」されただけだとしても、実際に行われたFIFA W杯予選(トンガvs米領サモア)で、どちらが先制点をあげたのか、どういう流れで誰が得点したのか、そこを改変してしまってもよい>>続きを読む

ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦(2014年製作の映画)

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米領サモア。2014FIFA W杯予選⚽
公式戦での初勝利成るか?をめぐるドキュメンタリー


⚽サモア独立国と、米領サモアがあることも知らなくてごめんなさい。2001年W杯予選でオーストラリアに0対
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ブルービートル(2023年製作の映画)

3.8


・エンドクレジットに使われた色でもある、紫と青がこの映画の舞台のメインカラーでもあってその色が印象深い

・ラテン系でノリが良い。家族が皆ごきげん♪ 妹ちゃんにはソーラ・バーチ成分が入ってて、おばあ
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

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1975年の公開当時、過激極まる内容ゆえに「最悪の映画」と酷評され、アメリカ映画史から抹消された映画だとのこと。タランティーノが今作からインスピレーションを受け、それが『Django Unchaine>>続きを読む

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

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クエンティン・タランティーノの才能や魅力や作品の素晴らしさについて、作品ごと時系列に沿って紹介されるドキュメンタリー。これがドキュメンタリー映画として優れているかどうかはわたしにはわからない。けれど、>>続きを読む

(1960年製作の映画)

4.5

1947年にパリの刑務所で実際におきた事件がもとになっているとのこと。同室4人組+新参者1名。計5名での脱獄計画。とにかく無駄のない映画。ほれぼれする。まさにプロフェッショナル。脱獄に関して匠の技を持>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

自分で気づいちゃったのですが、長尺がそれほど気にならないのはもしかしたらウトウトしているからなのかもしれません。ちっつぁいハコのミニシアターだと臆するけれど、おっきなハコならだいじょぶ。だって都会じゃ>>続きを読む

ノベンバー(2017年製作の映画)

4.3

モノクロの映像。エストニアの寒村。木々に積もっている細やかな雪。窓の外に見える靄。月明り。川の流れに生じる無数の泡。「死者の日」には白い装束を纏った死者たちが光に包まれ向こうからこちらに静かに歩いてく>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

瀬尾まいこの原作を三宅唱監督で映像化♪ 思わず相手の髪の毛ヘンテコに切って大笑いされちゃうくらいうれしい(意味不明) ボヘミアンラプソディーで大笑いはなかったけどま、いっかw


マリンバ(本当にマリ
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.3

まずファーストショットからして目を奪われる。下手から上手に向けて、4本の有刺鉄線が斜めに走る(推定角度5度)。その次の層に山なりの荒野のような風景。その後ろにはポツンポツンと木々がある。その風景のなか>>続きを読む

ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.8

ウォール街はダム・マネーを無視できるのか?


わたしは2020年を“コロナ初年”と勝手に名付けているのですが、今作は“コロナ初年&その翌年”のお話。実話に基づく映画とのこと。構想10年とか20年とか
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ライカートが教えている学生たちと創作した習作なのかと思いました(そう思っただけできっと勘違い)。字幕にも出てきたけど、OCAC=「オレゴン・カレッジ・オブ・アート&クラフト」が主な舞台。オレゴン州ポー>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.7

『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』の著者メアリー・シェリーが傑作を世に生み出すまでの物語。サウジアラビア初の女性監督ハイファ・アル=マンスールの作品ということで、特に終盤は、監督が今>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

4.0

フランケンシュタインは、“怪物”の名前ではなく、生み出した博士の名前・・・φ(..)メモメモ


初鑑賞。風車のなかで、人造人間を造る。その場所がとてもいい。由緒あるお城の塔のよう。高さがあるから、そ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

まずはエマ・ストーンに最大の賛辞を贈りたい。エマ・ストーンはいったいどこまでいくんだろう。彼女は間違いなくフロンティアに立っている。


熱烈ジャンプしてるのに、時々シェスタしちゃったことを正直に申し
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エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

4.0

殺しが静かにやってくる


ひとりのアラブ人兵士が米軍から逃げまくる。彼に名前はない。セリフもない。叫んだりはするけれど、言葉は発しない。今作がEOへとつながったのだと感じられる。何処から逃げているの
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.3

ロクでもなく全然わかってない監督(失礼)が同じ内容で撮ったとしたら、悲惨極まりないものになっただろうなと思う。でもこれは、いうまでもないことなのかもしれないけど、その真逆をいっている。めっっちゃ攻めて>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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opのスタッフクレジットからして、箱庭というのか押し寿司型というのか、ぎゅうぎゅうに整然と詰まった名前がびっしりと並び、それがなんとも息苦しい。『LOVE』も想起させるようなアパルトマンの窓、その風景>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

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公開時、興行的には成功しなかったそうだ。でもその後、傑作と高く評価され、現在ではフォード監督の西部劇の代表作となっているらしい。2008年、アメリカ映画協会によって「最も偉大な西部劇映画第1位」に選出>>続きを読む

幌馬車(1950年製作の映画)

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主人公のうちのひとりの名前が「トラヴィス」だということを知り鑑賞。ストーリーも思いのほか(失礼)面白かった。馬商人ふたり(トラヴィスとサンディ)がモルモン教徒およそ60名の幌馬車隊の大移動を護衛する。>>続きを読む

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