みや

名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)のみやのレビュー・感想・評価

3.5
連載開始当初は、息子たちと一緒に単行本を愛読していたが、いつの間にか疎遠になり、劇場版は、今作が初鑑賞。

びっくりしたのは、いつの間に、「組織」の中に潜入捜査員が複数入り込んでいたこと。色々とストーリーが行き詰まらないように、あれこれ工夫しているんだなぁというのがよくわかった。
それにしても、「組織」って何をしたい組織なのか。どこからあんな金が出ているのか。潜水艦を秘密裏に動かす力がありながら、黒づくめの連中の人数の少なさや、ちょっとした事件の目撃者であるコナンへの執着はなぜなのか…等々、気にはなるが、「それを言っちゃぁ、おしまいよ」になるので、物語の大前提の設定として目をつむる。

今作は、そうした設定も踏まえた上で、幅広く色んなトピックをバランスよく取り上げ、一方的な偏見や価値観の押し付けに陥らず、灰原とコナンのわきまえた関係性や蘭への配慮など、よくできていたと思う。

ところで、阿笠博士黒幕説って、今も根強く残っているのか、それとも否定されたのかどうなんですか?
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