健一

オットーという男の健一のレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
4.9
おっ父(とう)の不幸せなひとりぼっち。



トム・ハンクスの『主演作』を劇場で観るのはホント久しぶり!

「エルヴィス」「幸せへのまわり道」では助演だったし 配信作品ばかりに出演していたし 「トイ・ストーリー4」は声のみだったし。
「ペンタゴン・ペーパーズ」以来?
なんと 5年ぶり‼️
なんかずいぶん 痩せたし老けたなぁ。😅
そんなトムが選んだのはスウェーデン🇸🇪映画「幸せなひとりぼっち」のハリウッドリメイク版。
奥さんのリタ・ウィルソンがオリジナル作に惚れ込んでリメイク作の映画化権を獲得。
今回 製作総指揮にも加わり まさに夫婦共作となって この『温かき良作』をハリウッドで復活させました。

さて本作。

やばい!早くも本年度のベストムービーの本命かも!
信じられないくらい泣いてしまいました。😭
昨年の「コーダ あいのうた」に続くハリウッドリメイク版の新たな成功作として名を刻むことであろう。

オリジナル版にほぼ忠実にリメイクされている(と思う)。
オリジナル版がそもそも素晴らしい作品なので その良さを壊す事なくアメリカ風に手直しされているという印象。

トム・ハンクスの芸達者ぶりは言うまでもなく完璧!😊
『気難しい嫌われ者』を演じさせたらピカイチだ!
オットーの周りにいる隣人たちも個性豊かでいい人たちばかり。
新しく引っ越してきた家族とのやりとりはもう 微笑みっぱなし!
強いて言えば子供達にもう少しフィーチャーしてほしかったかな。

特に素晴らしかったのは『回想シーン』で若き日のオットーと亡くなった奥さんとの出会いと新婚の日々。
このパートが素晴らしかったのでトム・ハンクス版オットーに共感がもてるのだ!
そしてなんと若き日のオットーを演じているのがトム・ハンクスの息子で本作がデビュー作となるトルーマン・ハンクス!
トム・ハンクスの若き日を本当の息子が演じるなんて!😵
さぞかし嬉しかったことだろう。
若き日の奥さんを演じたレイチェル・ケラーも出番が少ないながらもオットーを愛し支える女性を華麗に演じていて涙を誘う。

Filmarks内で何度も書かせて頂いてますが私は『冬』と『雪』が舞台の作品が大好きです。
本作も寒々しい田舎町と雪の風景がより一層 人々の温かい交流 というものを引き立ててくれていて見ているこちらも心温まる。

人間、ひとり じゃ生きていけない。
意地を張って生きて行っても何も生まれない。
遠い誰かの些細な『優しさ』の積み重ねがそもそも『人生』なのかも?

それは、スウェーデン🇸🇪でも
アメリカ🇺🇸でも、日本🇯🇵でも。
世界中どこに居ても一緒なんだろうね。

本作に感動された方は是非、オリジナル版を鑑賞してみてください。😭



2023年3月10日 公開初日 8:45〜
TOHOシネマズ新宿screen 3
💺128席
客入り 半分以上埋まってた。😊

来月、TOHO新宿の隣りに新たなシネコン
『109シネマズプレミアム新宿』がオープン予定です!
どんな綺麗な劇場ができるか楽しみ!
ちなみに同日にオープンする
『新宿MIRANO-Za』は映画館では無いらしい。残念。😞
健一

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