今年見た中で最も記憶にのこるドキュメンタリー映画。
1969年6月、米国で起きたストーンウォールの暴動。警察のいやがらせから逃げるのでなく抵抗し、彼らに最初に物を投げつけたのはトランス女性だったこと。ミス・メジャーもその場にいたひとりだったこと。
彼女は有色トランス女性の権利のために何十年も戦ってきた。「女装者」だからと学ぶことを許されず大学は2度退学になった。規範そのものに問題があるのに頑として変えようとせず、少数者をある時には無視し踏みつけ利用してきた社会が彼らに何をしたか。今も何をしているか。そして今日本ではどうか。
途中アンジェラ・デイヴィスがスピーチする場面もあった。
ある社会における男性・女性の枠におさまらない人々を異常とみなすこと、それはどれだけ人の尊厳を踏み躙るものであるか。
