話の最初と題名からなんとなく友情物語だろうと思ってたら違ってあろう事か（実際にはわりとありふれた展開だったりもするのか知らないけど）中盤までは憤慨してイライラして。
子供の頃貧しく似通った境遇で一生の友達なんて思ってたのにいつの間にか立場も環境も変わり経済力にも差ができていつまでも昔のままではいられない、それが現実ってものだろう。女同士は特に自分自身と言うより周囲の環境が大きく変わっていつしか疎遠になるなんて普通の
事だし。
ただ、終盤になっていくとなんとも言い難いいい雰囲気を醸し出してくる、大人になったといったらそれでおしまいだけどそれぞれの来し方を振り返りつつ恩讐を超えて利害関係のなかったあの頃に戻っていく。ジンワリ来る、歳を経てきた者には刺さることもいっぱいある。
ただ、私はイキノビの生活力のなさだけは最後までお前はそういう奴さ、それていいとは思えなかったけど。
ジェンマとパオロは随分遠回りをして、ほんとにこのまま平和にずっと暮らしていけるのかは分からないゾと心の片隅に少しの不信感を残して終わった。
