このレビューはネタバレを含みます
ミーガンの正義(子供を守るためなら手段を問わない)が、人類には絶対手に負えないやつ、と思わせる恐怖があった。
ミーガンとべったりになってから、依存症のようにミーガンがいないと情緒をコントロールできないケイディから、親の役割とはただ世話をするだけの存在ではなく、行動モデルを学ばせる(人間に成長させる)役割があると実感した。
自分が全てという目で話を聞いて、行動してくれる存在というのは、子供からしたら親に求めるすべてなのかもしれないが、実際そんなことはどんな親でも無理で、そういう本物が無理なことをAI任せにすることは何かしらの歪みが生じるのだろうとゾゾっとした。
一点残念だったのが後半で、ミーガン自身が不利になった時に、この恩知らずのクソガキが!と言っちゃった部分…。
最後までミーガンの目的を、一貫して子供を危険(小さい負の感情も含む)から守ることにして、人間には理解できない正義で締めてほしかった。