ぶみ

M3GAN/ミーガンのぶみのレビュー・感想・評価

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)
3.5
「死ヌマデ」守ってあげる。

ジェラルド・ジョンストン監督、アリソン・ウィリアムズ主演によるスリラー。
事故で両親を亡くした姪を引き取った主人公となるおもちゃ会社の研究者が、姪の相手をするためのAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発したところ、
暴走し始める姿を描く。
主人公となる研究者ジェマをウィリアムズ、姪ケイディをバイオレット・マッグロウ、おもちゃ会社の役員をロニー・チェンが演じているが、ウィリアムズと言えば、ジョーダン・ピール監督『ゲット・アウト』や、ミカエル・マルシメーン監督『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』が記憶に新しいところだが、本作品では、製作のジェイソン・ブラムやジェームズ・ワンと並んで、製作総指揮にも名を連ねている。
物語は、ケイディを守るよう指示されたミーガンが、徐々に暴走を始める様が描かれるのだが、ホラー的な要素は少なく、ミーガンの変化が丁寧に描かれているため、じわじわと、ミーガンの恐怖が増幅されてくる展開となっている。
また、本物の少女のように、喋り、走り回り、愛らしくも、怖くもあるミーガンの姿は、今後いずれ本当にAI人形の究極の姿として登場するのではないかと思わせるものであり、AI社会に対する問題をストレートに投げかけてくる。
そもそもミーガンのバッテリーはどうなっているのかだとか、会社のセキュリティがガバガバじゃないかといったツッコミどころも多々あれど、古くからある人形に対するそこはかとない恐怖を見事にアップデートさせており、頭角を現してきたウィリアムズの今後に期待したい一作。

見た目は四駆だろ。
ぶみ

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