健一

新婚道中記の健一のレビュー・感想・評価

新婚道中記(1936年製作の映画)
3.0
1937年 🇺🇸映画 モノクロ作品

第10回アカデミー賞
最優秀監督賞(レオ・マッケリー)受賞。

妻の浮気を疑う夫。
妻は疑われたことに激怒し 即離婚。
裁判も成立し 90日間の猶予を得て離婚することと決まった。
しかし、飼い犬の所有権をめぐって裁判後もネチネチと争う二人。
元妻はアパートの隣に住むマザコンの男性と付き合い始め のちに結婚の約束をする。
元妻のことを心配する元夫。
いがみ合いながらもお互いの『元』の事が何処かに引っかかっている二人。
この二人の行く末は・・・

「新婚道中記」!
ものすごいタイトル(邦題)ですね。
時代を感じます。当時(30年代)はこんなタイトルにしないと お客さんが入らなかったのかな?
最初は日本映画の喜劇映画だと思っていました。

30年代頃からハリウッドで大流行した スクリューボールコメディ の原形とも言える作品。
この間 私がレビューさせて頂いた大好きな作品「グリーン カード」も このジャンルに当てはまる作品だと思ってます。

夫婦でいがみ合う、飼い犬の名前が『Mr.スミス』(字幕では スミス君 と明記)という事で、2005年に公開された ブラピ&アンジー の「Mr. & Mrs.スミス」の元ネタ作品なのかな? 確かに似ている所はある。

元夫を演じるケイリー・グラント、
元妻を演じるアイリーン・ダンのコントに近い ケンカっぷり が観ていてとても楽しい。
そしてなんと言っても二人の飼い犬の スミス君! と妻の実家で飼われている猫🐈。
この二匹の芸達者ぶりがすごい。
この二匹の熱演(?)が作品をより面白いものにしている。
本当によく仕込んだなぁ。

90分と尺も短く気軽に楽しめて 当時の時代背景も感じる事ができる 古い映画が好きな方にはオススメの作品。

脚本の荒っぽさ、少々大袈裟な演技、強引な展開と ツッコミどころが無い訳ではないが、それらを全てひっくるめて この時代の作品を味あわせてもらった。


😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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