そうねだいたいね

イグジステンズのそうねだいたいねのネタバレレビュー・内容・結末

イグジステンズ(1999年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

『クラッシュ』作った後にこれ作るか…やりたいことがはっきりとした作品。ゲームの世界なのか現実なのか分からなくするのは面白いと思うけど、当時見たら今以上に衝撃食らってたような気もするからなんか時代やなと。要は全部芝居ってことだよな。ただ、確かにクローネンバーグは先を行ってた。突然変異した生物の骨をしゃぶって拳銃を組み立てるシーンは激烈にカッコいいし、弾丸が虫歯ってのも良い。ゲームポッドだったり、ケーブルを接続する背中のバイオポートは肉体的な生々しいビジュアルなこともあって、肉体と精神が同化するという意味にはなってると思ったり。恐らくノーランは『インセプション』を制作するに辺り今作の影響を確実に受けてると思う。今作はゲームの世界を現実として受け入れることに否定的な作品ではあったから、果たして新作『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』はどうか。楽しみ。