このレビューはネタバレを含みます
ポスターのお洒落ビジュアルに誘われてレンタルした映画。
最初はお父さんと娘のひとときの夏を楽しんでいる様子が心地よくて良かったんだけど時々挟まるフラッシュ点滅の演出でお父さんと今の30代のサラが映った瞬間あたりから不穏なシーンが多くなってきて雲行きが怪しくなった。
最後のUnderpressureが流れるダンスシーンは歌詞は薄暗くて虚無になるような内容なのにやけに楽しそうに踊る2人のギャップに静かに絶望した。ラストは咀嚼し兼ねる展開だけどお父さんがこの世にいないことを察してしまいあっけなくて唖然とした、辛いって。
船員?の人と世間話した後に40歳の自分は想像できない 30歳の自分に驚くよって独り言のように呟いてどこか遠くを見るカラム、今思えばラストの伏線になってたのか………映画で垣間見えるカラムの過去とか闇の部分は本人はこの頃からいなくなりたいとか暗い気持ちを抱えていたのかと思うとやるせない気持ちになった。
あとソフィがカラムに11歳の誕生日は何をした?って質問に誕生日は誰も覚えていなかった 母にそれを言うと怒って耳を掴んでパパとおもちゃ屋に行って何か買ってこいって言われたのも普通に笑えない話でどんな家庭環境で育ったんや……誕生日覚えられてないってもともと1人で過ごすことが多かったのかな?
それとソフィ役の子、無邪気でちょっと背伸びした子供のおどけた仕草とか表情が自然すぎて魅入ってしまったな〜ビリヤードで上手くできたときドヤ顔してるとこは可愛すぎて笑った。いつか演技で売れて欲しい。