からんころん

ビューティフル・レターズ 綴られた言葉のからんころんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ある種の人は、「自分を実際よりもイケてるように見せたい」という過程をくぐり、大人になる。
この主人公もそんな感じ。序盤は等身大よりもちょっと無理してる。

主人公は真面目で優しい子。
でもそんな自分が、彼氏や同級生のスクールカースト高めの子に比べて地味でつまらなく思える。でも彼女を真似てみたところで何かが違う。
みたいな思春期特有のモヤモヤあるよなと共感。

ある日、彼女は手紙好きのおじいさんに出会う。
そして彼と一緒に行動するうちに言葉の持つ力を知る。
言葉を信じるようになり、いつしか自分自身のことも信じられるようになった彼女。

おじいさんはこの世を去ってしまったけど、最後のフォークソングはたぶん聴いていたと思う。
あんな若い子が頑張ってくれていて、嬉しいに決まっとるわ。

そうそう、フォークソングを歌うのも、主人公の「言葉をシンプルに伝えたい」という想いや、自分らしく周りに向き合っていくという姿勢が伝わって、よいエンディングだった。

あまり期待せずに見たけど、よかった。
からんころん

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