ロックウェルアイズ

恋のいばらのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

恋のいばら(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

カメラマンのイケメン彼氏・健太朗がいるダンサーの莉子。
幸せいっぱいの彼女の元に元カノだと言う桃が突然現れる。
何のために現れたのかと思えば、リベンジポルノされるかもと不安だから健太朗のパソコンに保存されているであろう画像を消したい、とのこと。
そこから少しずつ会うようになった2人、そして遂に健太朗の家へと忍び込む。

まさかの百合!のような友情の物語。
恋の毒々しさというよりも友情の美しさを描いていた。
これは令和の御伽話なのかもしれない。
ドロドロの三角関係かと思ったら、今どき女子の友情物語。かと思ったら変態チックな方向に進んで、結局何が言いたい話なのかいまいち掴めない。
大衆には刺さらない作品だろうが、私は割と好きだった。
特に、全て吹っ切れたように健太朗の部屋を荒らしまくるシーンは意味がわからないけれどどこか安心出来るような、そして爽快感もあるという不思議な感覚。
密かに推したい一本。

ビー玉集めて嬉しがるおばあちゃんが純粋そのもので何よりも可愛かった。本当に良いキャラしてる。
中島歩は城定作品ともあってもはやネタ枠。
クズのちょい役が募集されてたら全部手挙げてそう。
そしてchilldspotですよ。
主題歌も最高だけど、劇中歌で『ネオンを消して』がかかるとは!めちゃくちゃ良かった。
言ったこと反復するぬいぐるみが気になりすぎるせいで食事シーンの会話が全く内容入ってこなくて面白い。

「恋人同士では絶対に観ないでください」って宣伝文句あながち間違ってない。
恋人というか人と観るもんではないわな。
特におすすめはしないけど、個人的には映画としての質は高いと思う。
細かい演出とか流石って思ったよ。