「私もう、1人で生きとった時に戻れんかも」
コップから流れ出る水をジッと見つめる男性:佐々木。彼は仕事仲間に草野球を誘われますが、いつものように断りました。
彼はいつも社会的に孤独を感じていて、それにより死についても考えていました。
一方、お寿司屋さんで1人で食事する女性:桐生はデパートの売り子をしていますが、彼女も孤独で生きています。
彼らは学生時代にとある共通の思い出を持っていました。それは…
性的マイノリティは変態としばしば言われます。それは性的だからこそ、他人にも話せず、孤独を感じてしまうかもしれません。
この映画は、その変態の純文学作品とでもいうような映画でした。
いまでこそLGBTは市民権を持ち始めてきましたが、相手が人でもなく、物質であったらどうでしょう。例えば水に。
新垣結衣さんが演じるからこそ、いやらしくなく、また美しくない心の底を観ることができるような映画です。
とても個性的な設定なのに、なぜか共感したくなる、身近に感じる映画でした。
「あなたが信じなくても
私たちはここにいます」