ゆずきよ

クリント・イーストウッド:シネマティック・レガシーのゆずきよのレビュー・感想・評価

5.0
ずっと悩んでいたU-NEXTにお試し登録してみた。
Huluとアマプラに登録はしているけれど、コンテンツが似ていて観たいと思う作品が減ってきたのと、U-NEXTのポイント利用に惹かれたからだ。
そうなると1番観たいと思っていたものを最初に観たいと思いすぐにポイントで購入。
私は新年一発目とか誕生日を迎えて初のとかそういうどうでも良い事を結構気にしてしまいがちなので、U-NEXT登録第一弾はやはり敬愛するクリント・イーストウッドから始めよう。

今作は、ドキュメンタリー映画に近く、過去のインタビューや著名人のお言葉を再編集してクリント・イーストウッドの功績を改めて振り返ろうという博物館での展示映像みたいな作品。
エピソードは
・監督のビジョン
・ヒーローの心
・歴史の目撃者
・西部劇の再生
・俳優を知る監督
・限界をつくらない
・正義のための戦い
・戦争映画を撮る
・3つの役割を担う
の9つに分かれています。
その中でモーガン・フリーマン、リチャード・ハリス、トム・ハンクス、レオナルド・ディカプリオなどの名優からスピルバーグ、ルーカスなどの映画監督、脚本家や演出など多くの人物が語るイーストウッドは、やはりカッコよくてチャーミングで憧れる。
勿論、監督が作る作品だからと手放しで好きなわけでは無いけれど、観ると私の心に毎回44マグナムを打ち込む様な作品ばかり。
全てを網羅はしていませんが、知っている作品の裏話からオフショットまでファンなら堪らない仕上がりです。
リハーサルを行わない演技すらも徹底したリアルへの拘り。
俳優やスタッフに信頼を置いた映像作り。
そして何より確かな自信に裏打ちされたプロ意識。
私もこんな歳の取り方がしたい。
何よりインタビューを受けている人の表情が本当に監督の作品に出れて楽しかったって感じるのが良いんです。

最後に今回の発見として、私がイーストウッド監督をやっぱり好きだなと思った所を上げさせていただきます。
・決して偉ぶらず作品は全員で作るものという意識が強い所
・生と死、善と悪など対極の事に魅力を感じ世界はそう単純では無いと教えてくれる所
・顔も含め歳の取り方が格好良く何歳になっても挑戦を続けている所
・視点を変える事で物の見え方が変わるという事を表現している所
・自分の価値観は押し付けないが思想を少し映画に入れてくる所
あっダメだ言い出すとキリ無いや。
今後も観続けますし、観てない作品や改めて観たい作品が増えたのでしばらくイーストウッド作品多めになるかもです。
そんな映画でした。
ゆずきよ

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