2023年76本目(劇場66本目)
沖田修一監督、高良健吾のアフタートークあり。最初は他人のホームビデオ見るのキチィかなと思ったが、観てる最中は完全にどんちゃんのパパとなっていた。
どんちゃんの愛らしさが中心となっているが、ずっこけ3人組も同じくらい愛らしい。
どんいゃんとの出会いによって、なにかが変わったわけではないが、確実3人は幸せな毎日ながらも得て、彼女のために本当に売れたいなぁと思うようになった程度の小さな変化だけど尊い進歩。
どんちゃんへの愛ある目線が、映画全体の優しい雰囲気をつくっているのだと思う。
とはいえ、子育て、子を持つことの功罪も描いており、誰が今日のどんちゃんの世話をするか若干ピリつく様子や、どんちゃんを誘拐してしまったシーンはギャグになっていたが、あのオジさんの涙はその先を想像させる。監督の写真立ても然り。当たり前の幸せではないのだ。
高良健吾が深刻なことを深刻しないことが魅力と言っていたけど、本当にそうでシメっぽくならずに終えるのがステキ。どんちゃんがすくすく育っているように、人生は続く。