このレビューはネタバレを含みます
これだけやって、いくら足掻いても普通にしか成り得ない作品。
導入してすぐに見せ付けてくる、どうだ豪華だろうと言わんばかりの俳優陣。
その紹介のためだけの不自然な尺まであり、そうでもしないとキャストに失礼である配慮までも透ける見苦しさには流石に萎える。
豪華すぎることの短所はまさにこれ、作品外のメタで内容が濁ってしまうほどガッカリしてしまうことはない。
そしてこれから何がどうなり、どう落ち着くのか?
その予想を裏切らない脚本の平凡さ、久しぶりにキャストの無駄遣いを体感してしまう。
逆にこの豪華俳優陣だからこそ、これだけ薄っぺらくても見ていられる仕様なのかもしれないけど、それはそれで情けない話でもある。
銭湯を舞台とする人間ドラマ、そこまでは内容に惹かれ観てみたいと素直に思えた。
この雰囲気、緩やかさならキャストに力を入れすぎるべきではない。