そうま

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!のそうまのレビュー・感想・評価

3.8
ミュータントという属性を、ティーンエイジャーの葛藤、マイノリティ差別、ルッキズムなど様々な要素のメタファーとして描く。
これだけだとよくある映画の様だが、本作の場合は特にまるでラフ画がそのまま動いているかのようなアニメーションや、圧倒的な絵力、全く形が整わないキャラクターデザインによって、その手法がより効果的に働いているように思った。
特にエイプリルの決して美人(アメリカ的な美女という意味での)とは言えないルックスや、ゲロを吐き散らしながらもトラウマを乗り越えようとする様からは、自分もかくあるべきだ、かくありたいと思わされ勇気を貰える。
この映画の結末は「マイノリティは社会の役に立つことをしないと受け入れてもらえない」という論調を助長している、という批判もあり、確かに同意するところもあるが、これはマイノリティが主人公でかつヒーローのオリジンの映画だしな…というところで自分の中でバランスを取ることにした。

ついこの間ニューヨークに行ってきたばかりなので観ながらちょっとテンションが上がった。
そうま

そうま