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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~のsanyaaanのレビュー・感想・評価

4.0
【1985年、軍事独裁政権崩壊後の軍幹部を裁く裁判】683

《感想》
1985年、軍事独裁政権崩壊後の軍幹部を裁く。
軍事政権の崩壊の過程では無く、
崩壊後の軍幹部を裁く様子を描いた作品。

歴史を知らない自分には大いに勉強になった一本。今から40年前に行われた裁判の記録。

この映画の様に、勇気のある人が前に立たなければ、国は前に進まないのだろう。
この裁判が現在も継続しているのは驚きだ。
それだけ裁かれる人が多いという事だ。

正に歴史を変えた裁判。
後世まで残したい映画です。

★証言
痛々しく、おぞましく、生々しい証言が印象に残る。
証言に立つ側も勇気が必要なのに、大変な人数の証言を集められたと思う。

★アルゼンチンの歴史
正しく歴史に残る裁判。
1985年以降、軍事政権のクーデターは無く、今は民主主義国となっている。
この時の裁判は今も継続しているそうです。
この裁判がアルゼンチンの国を変えた。機転となった裁判に間違いなさそうです。

★軍事独裁政権
この映画は軍事独裁政権の崩壊後だが
その前の、どうして軍事政権が崩壊したのかも映画で見てみたい。

《物語》
1985年のアルゼンチンであった軍事独裁政権の弾圧に対する裁判を映画化したリーガルサスペンス。フリオ・ストラセラ検事、ルイス・モレノ・オカンポ副検事、そして法を信じる若者たちが一丸となり、強大な相手との裁判に挑む姿を描いた。
1976年のクーデターによって樹立されたアルゼンチンの軍事独裁政権は、国民に過剰な弾圧を行っていた。政権崩壊後の1985年、弾圧の犠牲者たちに正義をもたらすため、フリオ・ストラセラ検事らは限られた準備時間のなか、脅しや困難にも屈せず、軍事独裁政権の幹部たちの責任を追及していく。
主演は「瞳の奥の秘密」などで国際的にも知られるアルゼンチンの名優リカルド・ダリン。監督は「サミット」などでもダリンとタッグを組んできたサンティアゴ・ミトレ。2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。Amazon Prime Videoで2022年10月21日から配信。
(以上「映画.com」より)

監督
サンティアゴ・ミトレ
出演
リカルド・ダリン
ピーター・ランサーニ
アレハンドラ・フレヒナー

《こんな話》
・アルゼンチン
・軍事独裁政権後の裁判
・1976年クーデター
・1985年軍事政権崩壊

《関連する映画》
・東京裁判(軍事裁判★今回の映画は軍事裁判ではないが、国内の軍幹部を裁く裁判)
・独裁者たちのとき(独裁政権)
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