小川大志

アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~の小川大志のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルゼンチンにおける軍事政権下での国民に対する暴力と歴史上初の民政下の司法での軍事政権の裁判を描いた。独裁政権は国民を簡単に「正しい」方向へ導くことができるが、それ故に力を持ちすぎて倫理、道徳、モラルを超えた暴力装置になる傾向がある。そして、「残忍、秘密裏、卑劣」な歴史が積み上げられることを改めて感じた。また、司法は独立していて全てから不可侵であり、普遍不偏のために戦う。
「ヌンカマス、2度と再び」アルゼンチンの胸の叫びが体中に伝わってくる。
小川大志

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