ゆうがer

Pearl パールのゆうがerのネタバレレビュー・内容・結末

Pearl パール(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

話:3.0怖さ:2.5映像:3.0
音楽:2.5演技:3.0時間:3.0 計17/20

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前作『X』の殺人鬼パールの誕生を描く前日譚。
映画スターを夢見るパールの理想と現実の差をこれでもかと痛感させられる話。

母親と病気の父親と共に暮らしているが、母親は厳しく、常にあれはダメこれはダメと抑圧(束縛)されているパールの様子が見て取れる。

パールには夫がいて、戦争に参加している状態。
そんな中で、パールは愛に飢えている。
案山子との行為シーン。行為自体には特に思う事はなかったが、案山子が実は人間の死体で…という展開があっても面白かったかもしれないと思った。

"みんなと同じようになりたい"のか、
"みんなと違うことが嫌"なのかを問われるシーンは、どこか自分に刺さるものがあった。

母親とパールの喧嘩の最中、病気で動けない父親の"目の演技"が光っていた。
パールが審査員の前で踊りを披露するために立った立ち位置の目印が、「X」のように見えて、工夫が凝らされていると感じた。

物語の序盤は、母親の狂気を味わい、イライラが募ったが、終盤はパールの狂気と、その間に垣間見える寂しさや悲しみの心情に感情移入できた。
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