さるやん

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらないのさるやんのレビュー・感想・評価

4.0
皆さん、一週間がループすることに気づいたらあなたは何をしますか?
こんにちは、さるやんです。
タイムループもの傑作は数多くあれど
今作は一週間がループするというなかなかいままでにない発想のものです。
舞台は下請けの広告代理店。
いかにも偉そうな上から目線の大手企業から難癖つけられてあれやこれやをあと一週間でこなせなければいけない。
ましてや、ヒロインはこの仕事が成功すれば憧れの会社にヘッドハンティングすることが決まっているから気合の入り方も違ってきます。
でも、そんなときに同僚二人が声をかけて来た。

『信じてもらえないかもしれないが、同じ一週間を何度も繰り返してます』みたいなことを。
そんな馬鹿なとおもいながら、同僚は言う
月曜の朝の鳩に注目してくださいと。
そして、円位わん演ずる吉川さんも気づくのであった。一週間がループしていると!

名作から駄作までいろいろな手を使って映像化されてきたループもの、奇しくも同時に ホラー映画ループのメジャー作品として カラダ探し が同時期に公開されるという。前日にカラダ探しを鑑賞して
今作にいどんできました。(一ヶ月前程ですが)

ここで特徴的なのは皆さんご指摘の一週間というスパンと、下請け広告代理店の悲哀と、この仕事がおわったら憧れの会社に転職できるということ。

そして、カラダ探し と良い意味で違うところはキャスト野圧倒的リアリティ感
部署ないにおける、様々なキャラの、ああ、いるいるこういう人感。
これはあるいみ大手ではできないところかもしれません。

何度も一週間を繰り返しているので、仕事に対して手際がよくなっているところや、タイムループの原因がある人のせいで起きてることがわかってからの目指せクリアはさながら脱出ゲームのようだなあ、とも感じました。

そして、大きな分岐を迎えるに当たって、鑑賞した我々が自分の過去に問いかけることとなり、また、わん演ずる吉川もジレンマを抱えることとなる展開に。

そして、最後には自分が目指していた存在が案外近くにあるのではないか?ということやいままで信じきれていなかった仲間が存外優秀で、しかも頼れる存在であること。など、いまの自分を振り返る材料にもなったかもしれません。

最近邦画を見て感じるのは本当に作りたいものを作ろう!という意識に溢れたインディーズのひとつ上の作品たちが意外なところで面白いことです。

それは良くも悪く委員会方式で作られ、
電○や○通などに中抜きされずにギリギリながらも、作りての創意工夫と映画を作り見せる喜びに満ちた作品がどんどんできて行くと邦画の未来も暗くはないかな、と思っております。
この作品自体も、偉そうにクレームと、無茶振りしかしない大手もでてきますのでそのへんの批判の意味もあるのかもしれません。

まだご覧になっていないかた、きっとこの作品を見たあと、他の鑑賞した仲間と語るときにきっとこの形をするとおもいます。
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本当は親指は重ねますが絵文字がこれなのでご容赦を。
さるやん

さるやん