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旅するエリスバン/マンコ・カパックの作品紹介

旅するエリスバン/マンコ・カパックのあらすじ

田舎から仕事を求めて都会に出てきた少年だったが、雑多な仕事をして糊口を凌ぐ日々が続 いていく。経験を積み重ねる彼の未来に希望の光は灯るのか。

旅するエリスバン/マンコ・カパックの監督

旅するエリスバン/マンコ・カパックの出演者

原題
Manco Cápac
製作年
2020年
製作国
ペルー
上映時間
92分
ジャンル
ドラマ

『旅するエリスバン/マンコ・カパック』に投稿された感想・評価

ペルーコンテンポラリー映画祭にて。

アカデミー賞国際長編部門ペルー代表。
タイトルになっているマンコカパックってインカ帝国を創設した王らしい。
その王が築いた王国の現在、ペルーの街プーノに仕事を求めてやってきた青年エリスバンの姿を描く。
親を亡くし、職もなく点々としているが、どこか飄々としているように見えるのは彼の元々の柔らかい顔つきのせいかもしれない。

片っ端から飛び込みで仕事を探し、ささいな職を得るも、搾取されたり邪険に扱われたりと、けっこうどん詰まり。
助けられ、手を差しのべられては感謝し、野良犬のように扱われ落ち込み、それでも動き続ける。
彼はどこへ向かいたいのかイマイチはっきりわからなかったが、目的のために歩き続けていた。

主人公エリスバンを描いているというよりは、その周りの人々の観察ドラマのようにも見えた。
職を求めてチチカカ湖のほとりの街プーノを彷徨うエリスバン。
ぶっきらぼうながらも、文無しのエリスバンに温かい手を差し伸べる食堂のオバチャンはじめローカルの人々。

タイトルは「旅するエリスバン」だが、旅の要素はほぼないので、ラストシーンを見るに原題の「マンコ・カパック」が良かったと思う。
hietony

hietonyの感想・評価

3.8
物語として取り立てて大きな展開が起きるわけではないが、気丈な少年の姿を通して、心温かく前向きになれるような映画だった。

友達のつてで仕事を探しにペルーの街プーノにやって来た主人公のエリスバンだが、現地で会うはずだったその友達がどこか別の場所に出稼ぎに出てしまっており、いきなり独りぼっちになってしまう。
頼れる人もいないなか、色々な仕事を転々としながら日銭を稼ぐ日々。そんな主人公の少年とその街の人々とのやりとりを描く。

ある時は台車のパンクを修理し、ある時は排水溝を整備するために土を掘り、ある時はビラを配りをしたりするが、どれもあまり良い仕事とは言えない様子。バーのウェイターの仕事にありつくも、後入りの女の子に仕事を奪われ長くは続けられなかった。それでも腐らず次の仕事を探すエリスバンに心を打たれる。

独りぼっちのエリスバンだが、街を放浪していく中で優しい人たちにも出会う。ほんのわずかのお金しかないエリスバンに対し、ある人はスープをご馳走してくれたり、仕事を紹介してくれたりする。
エリスバン自身も優しい心の持ち主で、やっと稼いだわずかなお金を、お世話になった人にお返しとしてフルーツを買ってきてあげたりする。

物語の終盤、エリスバンは自分自身の力でお金を稼ぐ方法を思いつく。路上パフォーマンスである。
赤色の土を掘って体に塗りたくり、空き缶を工作して鎧をつくればエリスバン流"ブロンズ像彫刻芸"の出来上がり。
その姿で路上に立つエリスバンは、ブロンズ像になりきっているつもりだろうが、当然素人であるためフラフラ揺れている。お客さんといえば、小さい男の子が一人、物珍しそうに観ているだけ。
画面は暗転していき、人々が歩く音が聞こえる中、コイン受けに1枚のコインが投げ込まれた音が聞こえたところでエンドロールが流れる。
エリスバンはきっとこれからも逞しく生きていく。