ドラマから16年後に映画化
作品もドラマ版から時の流れを経た離島が舞台になっており、オリジナルキャストに新キャストを加えて流れを汲んでいる
当時子役だった剛洋演じた富岡涼は今作のために引退していた俳優業に復帰
その辺りには制作側の気合いが伝わってきた
前半は時を経て渋みの増したオリジナルキャストと生田衣梨奈、高橋海人の新キャストを加え、しっかりとドラマ版の続編という流れで観ることが出来て良かった
ところが離島に台風が来てから話が破綻
台風による大量の怪我人+コトー先生の病の進行+彩佳さんの切迫早産という一つづつやるべき展開が一気にやってくる
コトー先生の負担エグすぎる
切迫早産しそうな奥さん完全放置で鼻血を出しながらオペし出すところはドン引きした
医療要素の部分でツッコミどころしかなくなって緊張感はゼロ
自分が病に倒れても死んでも島の人を全員救うんだ!みたいな根性論を持ち出すんじゃなくてちゃんと離島の医療問題に向き合えよと思った
離島の異常な医療体制を訴える研修医が1番まともで、観ている側が思っていることを全部代弁していた
大事なテーマをなにも解決しないまま終わっている
映画として2時間程度にまとめないといけないという部分から話がめちゃくちゃになっていたが、ドラマ作品としてもっと丁寧に描けばいい作品になっていたと思う
ラストの銀の龍の背に乗ってで全てを丸く収めようとするパワープレイも含めてドラマ版観てた人でこの作品に納得する人は存在しないと思う