世界観が秀逸。
資源を奪い合う世界。
富裕層は『シタデル』で暮らし、貧困層はその下の沼地のような地上で暮らしている。
沼地に住むヴェスパーは寝たきりの父と暮らしているが…
もっかい言いますが、世界観が秀逸。
(しつこい)
グジュグジュの足元、伸びてくる胞子、ミミズ、薄暗い汚れた家。
胞子が人間に絡み付くところが好き。
草や虫の蠢く生物がヌメヌメして良い。
そして顔付のドローン。
お父さんが胃ろうされてる場面を見て、これは好きな世界観だわーとワクワクしてくる。
人間に似た生物をいたぶる場面であがる。
ただ、それからはワクワクが続かなかった。
会話がたるい。
助けたシタデルの人とヴェスパーが動物のマネするところとか最高にイライラする。
もうわかったよ!
オオカミの鳴き声も一回やればわかるよ。
シタデル、シタデル言うから興味がわくのに一回も描写されないのでそこがどういう所なのかよくわからないまま。
ストーリーも骨子は悪くないんだけど、いまいち説得力に掛ける。
ヴェスパー健気で頑張ってたけど申し訳ないがあまり心は動かなかったよ…
せっかくの世界観を生かしきれなかったように感じる。
もったいない映画でした。