しちれゆ

追想のしちれゆのレビュー・感想・評価

追想(1975年製作の映画)
4.0
昨年11月のロミー・シュナイダー映画祭がきっかけでロミー出演の作品を見始めました。
本作は第二次世界大戦中のドイツ占領下フランスのお話。クララ(ロミー)に一目惚れして結婚したジュリアン(フィリップ・ノワレ)がクララと娘(ジュリアンの連れ子)を田舎に疎開させるも、クララはドイツ軍兵士に凌辱されてさらに火炎放射器で焼かれてしまう。まっ黒焦げで炭化してるクララ。夫ジュリアンは兵士たち(10人以上)に復讐を誓う。ちょくちょく挟まれる回想でジュリアンのクララに対する惚れっぷりが描かれる。クララはいつも明るく笑っていて華やかで、ジュリアンがベタ惚れなのも納得の美しさ。
で、ジュリアンはドイツ兵を次々と殲滅していくのだが、普通の優しいおじさんジュリアンがプロ顔負けのスナイパーなのは まぁお話ですから。おうちは古いお城で上下左右迷路のような通路に隠し扉もあり。ジュリアンはここを縦横無尽に歩き回って ひとりまたひとりドイツ兵を殺していく。復讐劇ではあるが美しい映像もたくさん。冒頭とラストで3人(+ワンコも)が自転車に乗っている輝くばかりの幸せに充ちたシーン。古い映画のクラシカルな雰囲気も楽しめてとても良かった。
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