このレビューはネタバレを含みます
ヤバイ奴を怒らせてしまった系映画はもはやジャンルの一つで、個人的には大好物。
そんな作品が同時期に2つも劇場で公開しているというのだから、なかなか運命的なものを感じてしまう。
思えばこの『イコライザー』シリーズも1作目からかなり時間が経ったもので、さらに思い返せば『ジョン・ウィック』とだいたい似たような時期にやっていたような気がする。その両作品のファイナルがこうして同タイミングで映画館で観れるというのだから、何とも胸熱な話である。
そしてそんな2作品がこうも方向性の違う作品になったのは何とも面白い話で、それ故に両者どちらが優れているか……ではなく、それぞれどんな締めくくりをみせてくれるのか……と作品を楽しめるのが良い。
本作でもマッコールの恐ろしさは建材で、演出だけみればホラー映画を観ているかのよう。いや、やられる相手からすれば間違いなくホラーである。その容赦のなさと成すすべもなく恐怖に顔を歪めてやられていく悪人たちには何ともスカッとする。
その為に悪人たちがヘイトを溜めていく展開にはただただその後の展開への期待が高まり、不思議と嫌な気持ちはしなかった。そこから繰り広げられる期待以上の殺戮には拍手喝采送るしかない。
実に気分良く映画館を後にすることができた。
これで本当にシリーズ終わってしまうのか……平穏を手に入れたマッコールには申し訳ないが、ぜひ続編を期待せずにはいられない。
