荒削りだが、熱があった。
熱量がすごい。
夢を追うも、報われない。
それでも。それでもって。
こういう泥臭いの大好きだ。
前半の主人公・江田丈の空回り感、よくわかる。
「本物」って言葉を使いたがる感じ、よくわかる。
夢に生きられなかった、でもまだ夢を捨ててないサラリーマンには刺さるよ…。
「本気で来い」ってのもすごくよくわかる。
ちょくちょく出てくる砂丘のシーンは、ほどよくアート性が入れられていて、良いアクセントになってた。
夜の居酒屋、悔しさやら何やらで気持ちが溢れ、ひたすら自転車を漕ぐシーンが好きだ。
4年後、丈は前にあった熱がなくなって、冷めてるというか若干の腐り感もあり。
リアルだよな。
色々あって丈は若干大人になったのかと思わせるような場面も。
バイト続けながら俳優をやっていく。
何となくこういうことなんじゃないかという感覚はありつつも、忘れた頃、ラストにあれを持ってきたのもよかった。
叫びたいぜ、「冗談じゃないよ」