しず

カラオケ行こ!のしずのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
4.6
帰り際に映画見たくてちょうど良い時間にやってたので見てきた!
原作を見た事なかったから、ラストまで新鮮に楽しめた!これは不意をつかれたラストやったな…

中学の合唱部の部長・聡実の元に、綾野剛演じるヤクザ・狂児が雨の中突然現れ、「カラオケ行こ」とカラオケに誘われ、歌のレッスンを頼むという始まり。

まず冒頭の雨で透けたワイシャツ越しの刺青がめちゃくちゃかっこいい。豪雨やら雷の中で出会う2人が、幸先悪そうに感じるけど、その後に流れるノリのいいテーマ曲が打ち消してくれる。度々流れるこのテーマ曲リズム良いし、頭に残るからめっちゃ好き。

はじめは狂児にイヤイヤ付き合わされてるような感じやけど、思ったよりも真面目やったり、優しかったりするギャップから徐々に心を許してく過程がめちゃくちゃいい。見た目からは想像できないかなり毒舌な聡実のキャラと、優しくてちょっとうざいお兄ちゃんみたいな狂児のキャラが絶妙にハマっててもっと2人の掛け合いを見てたかったな。大阪弁なのも相まって漫談見てるみたいやった。

中盤あたりの映画を見る部?で愛は与えるものらしい的なことを話した後、夕食で鮭の皮を渡すスローモーションの演出面白かったな。多分聡実と同じく「あ、なるほど」みたいな顔してたわ。

ラストの聡実が「紅」を歌うシーンは、前半の展開を全部一気に回収していく気持ちよさと、変声期を迎える聡実が狂児のためだけに、声が裏返りながらも必死に歌い上げる姿に歌詞も相まって泣けた…

続編の『ファミレス行こ。』も映画化してください、お願いします。
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