なんて正しい『紅』解釈。
甲高い声とデカい演奏音で髪の毛ツンツンでよくわからないカッコつけた歌詞でギャーギャー騒いでるというのがなんとなくの紅のパブリックイメージなのでないかと思う。
だがYOSHIKIの曲はいつだって「大切な人が自分から去る」悲しみを帯びている。
紅にはYOSHIKIが小学生の時に自殺した父親に向けた思いがぶつけられている。
俺を置いて父親は遠くに行ってしまった。いくら非行に走っても父親は俺をもう叱ってくれない。見守ってくれない。
『紅に染まったこの俺を 慰める奴はもういない
もう二度と届かないこの思い 閉ざされた愛に向かい叫び続ける』
(映画と逸れるが、この別れを常に主軸の哲学としているから、毎回バンドメンバーとの死別が辛い)
「カラオケ行こ!」はこの紅の歌詞の意味に存分にフォーカスを当ててくれた。
贅沢な107分の紅のMVを見ているような気分だった。
俺も中学の時に紅の英語部分の和訳やったよ!
また個人的に半年ぶりの映画館だったのもあり、自分に再生停止や巻き戻しの権利がない環境で観るこの映画の巻き戻らない青春・思春期の一瞬がだいぶ刺さった。
そうだよな!動画じゃなくて映画だよな!