いっぱいいっぱい泣いた。最愛の息子が癌の末期。カトリーヌドヌーブ(78歳!)演じる母親の表情やセリフが痛いほど伝わり、ドバドバ泣いた。思い出しただけでも涙が。
病気の映画かよ、そりゃお涙頂戴映画かよ、と、思わずに是非観ていただきたいなぁ。誰にだよ!
韓国ドラマの「賢い医師生活」が大好きで大好きで、あの主人公の写真がプリントされたマグカップを買おうとして笑われたことがあるのだが、自分が病気になったら、あの病院に入院したい!と思っていた。(ドラマだけど。)
この映画の病院は、もっと現実的で、もっと考え方が進んでいて、もっと家庭的で、絶対このような先生に最後は診てもらいたいと強く思った。
医師や看護師が、患者の死に直面したとき、泣いてはいけないってどうして決まっているのだろう。泣いてくれたら、もっと患者の家族はありがたく思うのではないかと思うが、いちいち情が移っていたら大変だからなのかな?
主治医の先生、俳優だけれども本当のお医者さまだと。えーー。現実の医療現場では映画のようにいかないこともあるのかもしれないが、この先生の言葉、一つ一つが、魂がこもっていて、本当に救われる思いだった。
そして、この末期癌の息子を演じた俳優はショーンペンに似ていてとてもカッコ良く、そして人生の最期を見事に演じていた。
彼は演劇の先生という職業なのだが、この先生と生徒の関係も、みんなみんな本当に泣いてるのかと思われるほど素晴らしかった。
自分が亡くなるとき、どう思うかな。誰からも必要とされず、誰のためにもなっていなかった、、と思わないように生きなければ。
でもそうだったとしても、「そうじゃないよ」って言ってくれる病院で死にたいですわ。しかし自分が死ぬとき、どう思うかなんて全くわからないものだなぁ。