父と息子のピエトロ、その友人ブルーノの三人は氷河を見に、山を登る。クレパスを父とブルーノは飛び越えるが、息子のピエトロは足がすくんで越えられない。父は仕方なく山を下りる。ピエトロは本当にクレパスを飛び越えられなかったのか。父の目を、ブルーノから引き離し、息子を見てもらうため、臆病のふりをしたのではないのか。ピエトロ、ブルーノとの友情、父と息子の確執。ブルーノとピエトロは山に苗木を植える。大地に根を張る強い木だが、移植すると枯れるという。ピエトロは父に反抗し、村を去る。20年後、父の死を知る。父は息子に酔うに接していたブルーノに、あることを託していた。
少年時代のピエトロとブルーノ、十代の二人。そして青年の二人。変わらない自然と変わりゆく家族、友情。壮大な自然をスタンダード・サイズの画面で描いた、引き返せない青春と家族の思い出。
